山辺の道 (天理〜三輪) 15年10月25日
この日の黒塚古墳は芝生を敷く作業中で側には寄れませんでした。 下の3枚の写真は古墳横の展示館で写したものです。 三角縁神獣鏡とは、鏡の断面で縁の部分が三角形に見えることと、鏡の裏側に神仙思想に基づく東王父や西王母などの神像と霊獣の文様がある鏡のことです。 「魏志倭人伝」の記述に魏の年号で景初3年(239年)に卑弥呼の使者が銅鏡100枚を下賜されとの記述がありますが、その景初3年の文字が銘帯に見られるものが発見されてから三角縁神獣鏡こそが「魏志倭人伝」に記された「銅鏡百枚」に当たるとして大騒ぎになったことがあります。 邪馬台国に持ち帰られた後、大和政権に引き継がれ地方の豪族に配布されたと言われていましたが、約500面の三角縁神獣鏡が発掘されてしまっては「銅鏡百枚」とは関係がないのではないでしょうか。 それに実際にはなかった年号景初4年というのが見つかるに到ってはますます怪しいと言わざるを得ません。さらに中国では「三角縁神獣鏡」が1面も出土していないことから国産鏡との説も根強く論議が続いています。 その三角縁神獣鏡が一番多く出てきたのがここ黒塚古墳なのです。 古墳は、全長約130m、後円部径約72m、後円部高さ約11m、前方部高さ約6mの前方部を西側に向ける前方後円墳で、後円部中央に、墳丘主軸に直行して南北方向に竪穴式石室が造られています。 石室は幅約1.3〜0.9m、高さ約1.7m、長さ約8.3mで、川原石と二上山の板石を用いた合掌式のです。 石室中央には長さ6m、直径1m以上の桑の巨木をくり抜いた木棺が使用されていた。現在木棺は腐り粘土の棺台に残っています。(展示館説明書から) 崇神天皇陵
景行天皇陵
景行天皇陵を後にして次の目的地、大神神社(おおみわじんじゃ)に向かいました。
大神神社を出たとき日没となり、今日1日も夜の帳が降りてくる頃になりました。 三輪駅には電灯が燈っています。 ここで230円のものを買おうとしたのですが、生憎小銭は220円しかありませんでした。 そしたら売店のオバチャンは「ええから、ええから、あんた男前やからまけといたげる」って。 今日は柿1個と10円の儲けでした。(笑) 96回宇治の探索へ 98回水尾、明智越え