(云迪 李〉
5年に一度だけワルシャワで開かれる ショパン国際ピアノ・コンクール。第14回(2000年)の優勝者なのだ。
しかも、第11回ブーニンが優勝して以来、12,13回は優勝者無しの状態での15年ぶりの優勝だった。
この時日本人は佐藤美香さんやウィーンに住む盲目のピアニスト梯剛之さんなどでしたが佐藤美香さんは決勝にまで出場して6位になりました。
梯剛之さんは残念ながら落選でしたが、テレビで彼のドキュメンタリーを見ていて、ユンディー君より心に響かせる演奏だと感じたものでした。
ユンディーはこの時17才、スゴイ人物が出てきたものだと感じたのを思い出します。
そのユンディーが今日、京都のコンサートホールで演奏したのです。
作曲家論集や音楽評論活動で有名な水戸芸術館館長の吉田秀和氏は書道における楷書と行書になぞらえて、『ユンディー・リーは中国出身だから言う訳でも無いが、同じ漢字を書いても中国のは一画一画実に整然としていて、見ていて思わず襟を正しくすると言った感じのものが少なくない、と言うよりそれが基本だ。
それに対して日本人の書を見ると、より自由と言うか崩していると言うか、柔らかくて堅くない。中国の人のが楷書の品格を美とすれば、日本のは行書の巧妙さと寛ぎがある。
勿論中国の人にも行書はおろか草書だってあるわけだし、日本人も楷書で書く事も少なくない。それでも中国の人の書には背骨をきちんと伸ばして書いたところがあるのに、日本人のは楽にして、自分の味を出しているところがある。
このユンディー・リーの弾くピアノを聴いていて、このことを思った。
面白味を追ったものではなくて、きっちりと弾いた、立派な演奏だ。』と言っておられました。
仙道も素人なもので、納得できる説明だとこの論評を鵜呑みにしているのです。
演奏曲目は ショパン:スケルツォ第1番ロ短調
第2番変ロ短調
第3番嬰ハ短調
第4番ホ長調
リスト :ピアノソナタロ短調
アンコールは リスト :ラ・カンパネラ
中国民謡:サンフラワー
リスト :リゴレット パラフレーズ
コンサートの様子
当然の事ながら客席は満席、まだかまだかと待っている中、舞台に白色の上着、黒色の蝶ネクタイ、黒色のズボンのユンディーが現れました。
ショパンと云うことで、甘く切ない音の世界を想像していたのですが、若々しく力強く響く音でした。
低音は唸りをあげ、高音はキラキラ輝き、ユンディもどんどん調子をあげていきます。
まるでピアノの神様がのり移ったようです。
ユンディーの音の世界にどっぷりつかることができました。
アンコールのラ・カンパネラもすてきでしたし、中国民謡のサンフラワーは中国らしいメロディでユンディー自身が楽しんで弾いているようで、それが伝わってきました。
若いエネルギーをいっぱい貰って元気が出てきました。
彼がこれほどまでに人気があるのはピアノという道具を使って人の心を魅了するからだけではないだろう。
上の写真を見ても分かるように精悍でありながら甘いマスクのせいもあるだろう。
ショパンコンクール優勝の第一報の時すでに「中国のキムタク」と報じられていました。
「中国のキムタク」と言ったのはコンクールの審査員であるピアニストの中村紘子さんがだそうです。
おばさま達にとって可愛くて仕方がないのでしょうか?(不男の仙道も納得してますが笑)
今年は7月からの全国コンサートでしたが、もう残り僅かです。今回の日程は以下の通りで暑い中本当にご苦労さまでした。
もう少しですが最後まで気を付けて頑張って下さい。
7月 5日(金) 新 潟 新潟市民芸術文化会館
7日(日) 愛 知 愛知県芸術劇場
9日(火) 福 岡 アクロス福岡
10日(水) 広 島 広島厚生年金会館
15日(月) 東 京 サントリーホール
20日(祝) 長 野 松本文化会館
22日(月) 高 知 高知県民文化ホール
24日(水) 愛 媛 松山市民会館
26日(金) 埼 玉 リリアホール
28日(日) 愛 知 愛知県芸術劇場
31日(水) 大 阪 ザ・シンフォニーホール
8月 2日(金) 東 京 サントリーホール
5日(月) 長 崎 ブリックホール
7日(水) 福 島 福島県文化センター
9日(金) 宮 城 宮城県民会館
13日(火) 岩 手 岩手県民会館
16日(金) 静 岡 浜松アクトシティー
18日(日) 京 都 コンサートホール
20日(火) 富 山 小杉町文化ホール
23日(金) 北海道 札幌コンサートホール キタラ
今回京都でコンサートがある事の情報を教えて下さったのは山形にお住まいの「まーちゃん」です。ありがとうございました。
まーちゃんのところへはをクリックしてください。
以上、夫婦で意見の合わないところもあり喧嘩しながら作成しました。
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